日本相撲協会公式ツイッターでも宣伝されていた『感動!大相撲がっぷり総見~怪物大暴れ!波乱の秋場所名勝負!~』というテレビ番組を見ました。↓
(画像出典:2014年10月18日放送 BSフジ 大相撲がっぷり総見)番組は、先月の秋場所における名勝負解説などが主な内容らしかったのですが、『懐かしい昭和の名大関の取り組みもご紹介いたします。』と司会の女性。
名寄岩
懐かしい昭和の名大関……。そう聞いて浮かんだのは名寄岩でした。
先日、名寄岩の生誕100年記念展にも行ったばかり。私にとっては間違いなく「昭和の名大関」です。
けれど、まあ、ちょっと時代が古すぎるし、他にも大関がたくさんいる中であえて名寄岩が選ばれるような気もしないし……。名寄岩が紹介されるなんてことはないよね。
と、まったく期待しないで見ていたら……。
(画像出典:2014年10月18日放送 BSフジ 大相撲がっぷり総見)↑…………ん? ……んん??
(画像出典:2014年10月18日放送 BSフジ 大相撲がっぷり総見)↑ちょ! これ、名寄岩!!!
(画像出典:2014年10月18日放送 BSフジ 大相撲がっぷり総見)↑わーっ! 名寄岩!!
動く名寄岩
(画像出典:2014年10月18日放送 BSフジ 大相撲がっぷり総見)↑『まずは、40歳まで現役を続けた名寄岩。同じ部屋の横綱、双葉山、羽黒山とともに立浪三羽烏(たつなみさんばがらす)と呼ばれた』とナレーション。「立浪」とは「立浪部屋」のことで、その中でも強い三人の力士が立浪三羽烏と呼ばれました。
(画像出典:2014年10月18日放送 BSフジ 大相撲がっぷり総見)↑続いて出てきたのは名寄岩の取り組み動画! 動く名寄岩!! すごいすごい!!
(画像出典:2014年10月18日放送 BSフジ 大相撲がっぷり総見)↑1952年(昭和27年)9月場所(名寄岩37歳)、14日目の朝潮(あさしお)戦です。
(画像出典:2014年10月18日放送 BSフジ 大相撲がっぷり総見)↑名寄岩はこの場所で「9勝6敗」と勝ち越し、敢闘賞を受賞します。そして次の昭和28年1月場所、38歳で関脇に返り咲くのです。
名寄岩が力士としての晩年に最も輝いていた頃の取り組みと言え、この映像を選んだ人は名寄岩についてよく勉強しているんだなあと思いました。
感激
それにしても!! まさかまさか、「昭和の名大関」特集で名寄岩が選ばれ、その勇姿をテレビで見られるなんて感激です!!
動く名寄岩を録画することができました!!
「旭天鵬が名寄岩以来60年ぶりに40歳幕内力士になった」と今年話題になったことが、名寄岩が今回取り上げられるきっかけにもなったのかもしれません。
しかし名寄岩は、ちょうどこの映像の頃、病気だらけで体調もガタガタだったはずです。それなのに力を振り絞って頑張っているんだなあ……と思うと、痛々しいというか、可哀想になります。
それでもさすがハイスピードで番付を駆け上がった「元・大関」。腕っ節の強い、力強い取り口は、安定感があってまさに「岩」。カッコイイです。
短い紹介映像ではありましたが、名寄岩についてよく知った状態で見たので楽しめました。遠いので行くか迷ったけれど、「名寄岩の生誕100年記念展」、行っておいて良かったなあと思いました!