大相撲にはさまざまな儀式がありますが、そのうちの一つが、力士が土俵に上がる際におこなう「力水」(ちからみず)。
見ていると、少しの差はあれど、すべての力士は同じ動作をします。
力水
(画像出典:2014年7月22日放送 NHK 大相撲名古屋場所十日目 画像内文字、矢印は筆者)↑直前の取り組みで勝った力士から柄杓の水(力水)を受け取って、その水を口に含み……。
(画像出典:2014年7月21日放送 NHK 大相撲名古屋場所九日目 画像内文字、矢印は筆者)↑水を口に含んだまま力紙(ちからがみ)を受け取って…。
(画像出典:2014年7月21日放送 NHK 大相撲名古屋場所九日目 画像内文字、矢印は筆者)↑その力紙で口元を隠しながら水を吐き……。
(画像出典:2014年7月21日放送 NHK 大相撲名古屋場所九日目 画像内文字、矢印は筆者)↑最後に力紙で口を拭い、捨てる。
……これが一般的な流れで、例外があるとは思っていませんでした。
安美錦
しかし昨日、大相撲中継の録画をなにげなく見ていたら、ベテラン(35歳)で頑張る安美錦(あみにしき)が意外な動きを見せたのです。
(画像出典:2014年7月22日放送 NHK 大相撲名古屋場所十日目画像内文字、矢印は筆者)↑力紙で口元を隠しながら水を吐くところまでは同じ。そして、最後にその紙で口を拭うのかと思いきや……。
(画像出典:2014年7月22日放送 NHK 大相撲名古屋場所十日目画像内文字、矢印は筆者)↑鼻をかんだ!?
口を拭うのではなく、間違いなく鼻をかんでいました……(笑)。解説もアナウンサーも何も触れていませんでしたが……。
最後に力紙で鼻をかむ力士、初めて見ました(笑)。そんなの「アリ」なんですね。さすがベテラン、マイペース! といった感じです。
この力紙というのは「半紙を半分に切ったもの」(*)なのだそうで、そんな固い紙で鼻をかんで、うまくかめただろうか……鼻は痛くなかったのだろうか……。と、そんなことがちょっと気になったりしました。(参考:*wikipedia)