2018年初場所12日目。
前頭五枚目の遠藤と横綱鶴竜の対戦が組まれました。↓
(画像出典:2018年1月25日放送 NHK総合1 大相撲初場所12日目)
今場所は、鶴竜と栃ノ心が優勝争いをする展開。
一敗同士で並ぶ両者にいつ差がつくのか、それとも差がないままに推移していくのか、日々の一戦一戦が大事になってくる中での、「遠藤VS鶴竜」戦です!
(画像出典:2018年1月25日放送 NHK総合1 大相撲初場所12日目)
↑この日、すでに取り組みを白星で終えていた栃ノ心が、怖い顔をして土俵上の二人を睨んでいます……(笑)。
初金星を取った相手
(画像出典:2018年1月25日放送 NHK総合1 大相撲初場所12日目)
↑遠藤と鶴竜の対戦成績が映し出されます。六回戦ったうち、鶴竜は5回勝利、遠藤は1回勝利……。
ん? あ、そうか、遠藤、鶴竜には一回勝っているのか!!
そう、あれは、記念すべき2014年5月場所。遠藤は、鶴竜相手に初めての金星を挙げたのでした。↓
↑入門から八場所目、史上二番目の早さで取った金星でした。
あの頃はまだ怪我もしていなくて(遠藤が左膝に大怪我を負ったのは2015年3月)、遠藤には、ぐんぐん伸びる勢いがありました。
勝機はあるか
VS鶴竜戦での初金星から三年八ヶ月。
多くの怪我を完治させないまま抱え、痛みをだましだまし、毎日必死の相撲を取る現在の遠藤に、勝機はあるか?
……普通に考えれば、有利とは言えない。今場所、鶴竜は調子が良いし。
でも、一度は勝ったことのある相手。可能性は十分にある!
鶴竜の「引き」
(画像出典:2018年1月25日放送 NHK総合1 大相撲初場所12日目)
↑などと熱く考えているうちに立ち合い! 両者とも強い当たりで互角!
(画像出典:2018年1月25日放送 NHK総合1 大相撲初場所12日目)
↑もみ合っているうちに、鶴竜が体を引き、遠藤の首をつかんで前に倒す「叩き込み」の体勢に!
(画像出典:2018年1月25日放送 NHK総合1 大相撲初場所12日目)
↑しかし遠藤、倒れなかった! ここぞとばかりに鶴竜を押す!
(画像出典:2018年1月25日放送 NHK総合1 大相撲初場所12日目)
↑そのまま押し出して勝利!
金星!
お……おおお~~っ!! 遠藤、鶴竜に勝った! 金星だーー!
(画像出典:2018年1月25日放送 NHK総合1 大相撲初場所12日目)
↑ぺろりと上唇をなめる遠藤。学生横綱として君臨していた頃のような貫禄を感じさせます。
やった! やったぜ遠藤!!
金星インタビュー
(画像出典:2018年1月25日放送 NHK総合1 大相撲初場所12日目)
↑金星インタビュー。先場所の、笑顔の無かった勝ち越しインタビューと比べ、少し顔がほころんでいて良かったなと思いました。
アナウンサーから『四つ目、初金星以来の鶴竜関からの金星なんですが、前回とはちょっと違うんじゃないですか?』と問われ、
「うん、そうですね。まあやっぱり、あのときより、まあ、あのときから色々あったんで、まあ、その違いですかね」
と答えた遠藤。
「あのときから色々あった」とは、何も知らない人が聞けば素通りしてしまうな短い表現ですが、遠藤ファンが聞くと、「そうだ……。本当に色々あったよね(泣)」と、うなずきながら涙してしまうような言葉です。
あの、2015年3月の大怪我から今に至るまでの苦労が走馬燈のように……という感じです。
一つ、大きな結果が出て良かったです!
闘志
ちなみに! 今回の取り組みで、私が「おっ!」と思った遠藤の表情はこちら!↓
(画像出典:2018年1月25日放送 NHK総合1 大相撲初場所12日目)
↑鶴竜の引きに倒れず、反撃に出ようとする瞬間の顔。
すごく勇ましいというか、くわっ!! と開眼して相手に猛然と立ち向かおうとする毘沙門天の闘志を感じます!
普段は穏やかで明るい感じの遠藤が、取り組みが始まってから終わるまでの一瞬だけ見せる雄々しい憤怒の表情には、遠藤の力士としての本質が見える気がします。
勝ち越し
翌日、13日目に、琴奨菊戦にも勝利して勝ち越しを決めた遠藤。
勝ち越しインタビューがあるかな? と思って期待したのに無かったのが残念でしたが、琴奨菊戦も良い内容でした!
今場所も残り少ないですが、最後まで応援してます! 頑張れ遠藤!!