私は、YouTubeの日本相撲協会公式チャンネルを視聴者登録してチェックしているのですが、2020年末から2021年始にかけて上げられた二つの動画は今までの中でも特に興味深かったです。
その1:力士の握力
↑一つ目がこちら。「【握力NO.1関取は誰だ!?】握力横綱決定戦」。
出場力士は、遠藤、白鵬、鶴竜、朝乃山、御嶽海、貴景勝、正代、翔猿、照ノ富士、隆の勝。
遠藤が出るというので見てみたのですが、この顔ぶれを改めてよく見ると、なんとも今をときめくといいますか、話題の、旬の力士ですよね。
その中にちゃんと遠藤がいるということがまず嬉しかったです。
リラックスした遠藤
(画像出典:【握力NO.1関取は誰だ!?】握力横綱決定戦)↑接するのが、テレビ局のアナウンサーなどではなく、比較的年格好の近い親方陣であるためか、リラックスした雰囲気で、にこにことして、昔のようにお茶目な感じが出ていて、近年はすっかり寡黙なイメージの遠藤ですが、やっぱりこういう根本的な明るさは健在なんだなあと安心しました。
遠藤はトップバッターだったのですが、記録は、出場10人中六位の76㎏。
世代別握力平均値によると、30歳~34歳男性の平均握力は47.36㎏とのことなので、それよりも30㎏も握力の強い遠藤はやっぱりスゴイ!!
正代の握力にびっくり
(画像出典:【握力NO.1関取は誰だ!?】握力横綱決定戦)↑そして驚いたのは正代の握力。
なんと、100㎏まで測れる握力計の目盛りが振り切れて、測定不能になってしまったのです。
この記録が、参加した力士の中では一位になるのですが、いやあ、正代、やっぱり見込みがありますね!
「握力の強さ」と「相撲の強さ」に単純な相関関係があるわけではないとは思いますが、握力が強いというのは力士として武器になることは間違いないと思います。
相手の廻しをつかみ、腕一本で振り回して投げてしまう正代は、相当腕力が強いんだろうなとは思っていましたが、握力も強かったんですね。
その、恵まれた腕と手のひらの力で、今後も頑張ってほしいです。
最終結果
(画像出典:【握力NO.1関取は誰だ!?】握力横綱決定戦)↑ちなみに、十人全員の結果はこちら。今後は、この握力の差も頭に入れた上で、取り組みを観戦してみたいと思います。
その2:新年の抱負
↑興味深かった動画の二つ目がこちら。2021年今年の目標。
登場する力士は握力測定のときの力士と同じ十名(遠藤、白鵬、鶴竜、朝乃山、御嶽海、貴景勝、正代、翔猿、照ノ富士、隆の勝)。
素直な朝乃山
(画像出典:2021年今年の目標)↑白鵬、鶴竜、貴景勝に続いて四人目に出てきた朝乃山。
それまでの三人は「夢大きく」(白鵬)「ケガしない」(鶴竜)「90日間集中」(貴景勝)と、わりと概念的といいますか、全体的な感じの目標を言ったのですが、続く朝乃山が述べた目標は「横綱」。
……ど直球ですやん。素直やん。火の玉ストレートとはこのことよ……。
はっきりと、「横綱を目指して頑張ります」とは、自身に保険をかけたい気持ちも出たりするとなかなか言えないことだと思いますが、そこを言ってのけるのが朝乃山の魅力です。
素直に頑張る朝乃山を、私も素直に応援したい。頑張れ朝乃山!! マジで横綱になってくれ!!
遠藤の目標
(画像出典:2021年今年の目標)↑そして、待ってました!! 遠藤!!
2021年の目標は、なになに? 「付き合う」……。
……付き合う??
どういうことだ? 突き合う……つまり、突き押し相撲にも挑戦してみたいとかそういう意味か? でも遠藤が提示した漢字は「付き合う」で「突き合う」ではないから違いそうだし……。
などと思いながら聞いていると、「その心」を遠藤が説明してくれました。
ケガと向き合う
これは、「ケガと向き合い、うまく付き合っていきたい」ことを意味しているそうです。
なるほど……。
確かに遠藤は、2015年に左膝に大怪我を負ってからずっと怪我が絶えず、完治するということがなく、それを抱えたままの相撲人生が続いています。
その「怪我」との向き合い方というのが一年の目標に出てくるほど、遠藤にとって怪我というのが大きな存在なんですね。
普段、遠藤はケガのことなど一切教えてくれないのでよくわからなかったのですが、やはりそうだったのか……という感じ。
遠藤は、痛む箇所を抱えながらも、上位を維持していてすごいですよね。怪我とうまく付き合って、少しでも良い成績が残せるように!! 祈っています!!
2021年も楽しみ
コロナの影響で、大相撲もなかなか落ち着かない感じがありますが、どうにか今年、すべての本場所が開催されることを願っています。
力士たちの力強い取り組みが、日本の暗雲を祓ってくれますように。
頑張れ大相撲!!