2015年大相撲3月場所九日目。今日、横綱の日馬富士(はるまふじ)と対戦が組まれたのは、前頭5枚目の豊ノ島(とよのしま)。↓

↑高知県出身の31歳。テレビのバラエティー番組に出演することも多く、賑やかな感じの力士。
豊ノ島
そんな豊ノ島。「相撲が強い力士」というイメージがあまりなくて、日馬富士との取り組みがあると知ったときも、母と、「どうして豊ノ島を日馬富士に当てるんだろうね。豊ノ島の番付なら横綱ではなくもう少し下位の力士と当たるのが順当じゃないのかね。せっかく6勝2敗で調子が良いのに、豊ノ島の黒星が増えてしまう」
と、豊ノ島が日馬富士に勝てないと決めつけていました。
そして、取り組み開始のときがやってきました。↓


↑立ち合いで、飛び出す二人。

↑すぐに日馬富士の張り手が豊ノ島の顔に飛びます。

↑すぐ組んで、日馬富士が豊ノ島を押します。

↑また張り手。この、「組んで、張り手」の繰り返しで、日馬富士は豊ノ島を確実に土俵際に追い込んでいきます。
絶体絶命から

↑そして、豊ノ島、ついに絶体絶命。日馬富士が、左腕を豊ノ島の肩口にあてがって力をかけます。

↑しかし、その左腕を、豊ノ島が押しやる!

↑体をひねりながら、日馬富士をかわします。

↑勢い余って前に出る日馬富士の廻しを後ろからつかんで……。

↑そのまま送り出す!!
バレエダンサー

↑最後は俵の上でフラミンゴのようなポーズ……。バレエダンサーのような柔軟性を感じます。

↑土俵下で、悔しそうに唇を噛む日馬富士。

↑勝ち名乗りを受けたあと、淡々とした表情の豊ノ島……。
この取り組みを見ていて、「えっ、あっ、あれっ?」と、母とともに戸惑いました。
豊ノ島って、けっこう、やるときはやるんですね!!
身長は170センチで力士の中ではかなり小柄ですが、それでも金星をあげるなんてすごいです。
公式ブログでは遠藤から可愛い笑顔も引き出しているし……。侮れない!! 豊ノ島!!
追記:豊ノ島の怪我
2017年12月追記:豊ノ島は2016年7月にアキレス腱断裂の怪我を負い、現在、幕下13枚目で奮闘中です。
wikipediaによると、
『もう一度復活して幕内優勝を狙ってやろうという気持ち。歴史に残るようなドラマチックな力士になろうと思っている』
と語っているとのことで、気持ちは切れていないことを知ってホッとしました。
精一杯、頑張ってほしいです。その頑張りを応援しています!
