2015年3月場所に左膝を傷め、2015年11月場所に右足首を傷め、それでも出場を続けてきた遠藤。
これ以上怪我が悪化しないか心配で心配で、取り組みをぜえぜえしながら見る日々が続く中、ついに2016年の初場所7日目で遠藤は休場しました。↓
(画像出典:2016年1月16日放送 NHK総合1 大相撲初場所七日目)
↑遠藤の姿が土俵上で見られなくなるのは寂しいものの、これでとりあえず最悪の事態(怪我を増やしたり悪化させること)は避けられると思い、ホッとしたものです。
三月場所
しかし、問題は次の三月(春)場所。
1月に休場して、たった二ヶ月後に怪我が完治しているとは思えない。
怪我のことを思えば、もう一場所全休するくらいのことはした方が良い気がするし、ファンとして、それを待つ覚悟もある。
けれど、遠藤のことだからなあ……。
最初に怪我したとき、次の場所は絶対に休むと思っていたのに出場したし、その後も、怪我を抱えながらずーっと出場を続けた。
この流れを考えれば、三月場所は出場だろう。
私の中では、遠藤の出場は八割方確定していました。
出場
そして、出場するかどうかはっきりすると言われていた2016年3月10日。
やはり、遠藤出場の報が流れました。以下、遠藤の談。↓
(初場所前の)1月とかに比べると、久しぶりに相撲を取っているという感じ。まだまだですけど、本場所の一番でさらに良くなっていけばいいかなと思います。(引用:日刊スポーツ)
遠藤らしい前向きさで、最善を尽くそうとしているのだなと思いました。そうなると思っていたよ。心配だけど楽しみでもある。頑張れ遠藤!
意外な言葉
しかし、意外だったのは以下の言葉。↓
1年前にけがをしてから、休場せずにやってきたが、それ自体普通(の状態)じゃなかった。(引用:livedoor news)
↑怪我をした状態で出場を続けていたことが普通じゃないって、遠藤、わかってたんかーーい!
私には痛々しく思えても、遠藤にはそれが当然のことなのかと思っていました。だからこそ、出場するのだと。
でも本当は、「普通だったら休むよな」って、遠藤自身もわかっていたんですね。わかっているけれど、そうは簡単にはできない何かがある。それは何なんだろう。人気力士としての責任感なのか、「己に負けたくない」という情熱なのか……。
柔らかな物腰に秘められた強い精神が遠藤の魅力です。
追手風部屋 稽古後 3。
— nanami 1964 (@Nanami1964) 2016, 3月 10
遠藤関。 pic.twitter.com/ulteP7Xz8J
↑直近の遠藤。なんだか何か吹っ切れたような、爽やかな表情……。
苦しみを突き抜けて、新たな明るい境地にたどり着いたのかもしれません。
三日後に初日を迎える、2016年三月場所。
新入幕の場所から遠藤ファンになった私にとって、初めて見る十両の遠藤です。
十両で、どんな相撲を見せてくれるか? 楽しみです。頑張れ遠藤!