2019年大相撲名古屋場所!!
遠藤は、なんとなんと、九日目から破竹の六連勝!!
次の場所の番付を予想するのが得意な母によると、十四日目(九勝五敗)の時点で、来場所、遠藤が小結に上がれるのは確実だろうとのことでした。
それに加えて千秋楽も勝てば、他の上位力士の成績如何によっては関脇になれる可能性もあると……。
関脇??
具体的には、
千秋楽で遠藤(西前頭二枚目)が対戦相手の北勝富士(西前頭筆頭)に勝ち、
なおかつ、阿炎(東小結)が黒星を喫すれば
遠藤が関脇になる可能性が高いとのことでした。
せ、せ、せ、関脇……??
そんな、関脇なんて聞いたら色めきだってしまいます。
大相撲応援者としては、どんな力士に対しても「負けてほしい」と願うものではなく、力士が全力を尽くした結果を受け入れるのみなわけですが、でもやっぱり遠藤には、少しでも上位に行ってほしい。
そういうチャンスが、今までなかなか無かったから。
チャンスがあるなら、行けるときに行ってほしい。
そのためにはまず、千秋楽で勝つ必要がある。
千秋楽で勝てれば、もしかしたら関脇への道が……!!
VS北勝富士
そして始まった千秋楽。
勝てれば、もしかしたら関脇……。
そう思ったらすごく緊張してきました。
遠藤の相撲でここまで緊張するのは数年ぶりというレベル。
対戦相手の北勝富士は、礼儀正しく、ズルくない相撲っぷりに好感を持っていて、頑張ってほしい力士の一人。
変な相撲を取る力士ではなく、北勝富士のような力士が相手で良かったと思いました。北勝富士が相手なら、結果がどうあれ、爽やかな気持ちになれそう。
でも……やっぱり遠藤に勝ってほしい…!
立ち合い
ついに立ち合い。
一回目は立ち合い不成立になり、そのことが遠藤の気持ちにどう影響するか……。
(画像出典:2019年7月21日放送 NHK総合1 大相撲名古屋場所千秋楽)↑心配して見ていたのですが、二度目の立ち合いで当たり勝ちし、北勝富士を土俵際に押し込めます。
大ピンチ
(画像出典:2019年7月21日放送 NHK総合1 大相撲名古屋場所千秋楽)↑しかし、すぐに北勝富士が攻勢に転じ、遠藤が土俵際でバランスを崩します!!
あっ……!! 危なーーーーい!!!
館内からも、大きな悲鳴が上がりました。
(画像出典:2019年7月21日放送 NHK総合1 大相撲名古屋場所千秋楽)↑けれど、なんとか体勢を立て直した遠藤。観衆の悲鳴は「おおーーっ!」という歓声に。
遠藤は北勝富士のさがりを左手で握りながら、俵に沿って逃げていきます。
(画像出典:2019年7月21日放送 NHK総合1 大相撲名古屋場所千秋楽)↑逃げる逃げる!
大ピンチ再び
(画像出典:2019年7月21日放送 NHK総合1 大相撲名古屋場所千秋楽)↑しかし再び!! 土俵際に追い詰められる遠藤!!
うわっ!! 危ないっ!! 遠藤ーーー!!
(画像出典:2019年7月21日放送 NHK総合1 大相撲名古屋場所千秋楽)↑またもや絶体絶命か!! と思ったのですが、遠藤、攻められながらも右腕で廻しをつかみ、左はしっかり脇を締めて相手の肘をつかみ、差させず、北勝富士を土俵に押し戻したのです。
ここで館内、超・大歓声。
(画像出典:2019年7月21日放送 NHK総合1 大相撲名古屋場所千秋楽)↑そのまま、低い体勢での押し合いになりましたが、最後は遠藤が捨て身の猛突進で飛び込み、北勝富士を寄り切って勝利!!
勝利
うわーー勝ったーーー!!
館内は、先日の琴奨菊戦のときのように、ピューピューと大盛り上がり。
いや本当にすごい相撲だった。
怪我をする前の遠藤が舞い戻ってきたようで、懐かしさもあり、しかし、あの当時よりもさらに強くなって進化している感じもあり、感動。
土俵際でよく耐え抜いたよね、すごすぎるよ、これが遠藤の本来の力なんだよね。
相撲の醍醐味を感じました。相撲って面白いなあ~~って、心底思えました。
遠藤はやっぱり、相撲人気復活の立役者だよね!!
小結
最終的に阿炎が白星を挙げたため、遠藤の来場所の関脇昇進はなくなりましたが、それでも、今までの最高位である「東小結」になる可能性が濃厚。
それでも十分に嬉しすぎる!! すごい!! 返り三役!!
三役に返り咲くのは、膝のことを思うと簡単ではないのかな……と思っていたので、夢のように嬉しい!
<千秋楽の様子>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2019年7月21日
殊勲賞の友風、敢闘賞の照強、技能賞の遠藤と炎鵬がトロフィーを持って記念撮影。#sumo #相撲 pic.twitter.com/ST9ETkbl1o
↑技能賞受賞もめでたい!!
復活
今場所は本当に、目を見張るような強さを見せつけてくれた遠藤。
ファンとしては嬉しい驚きの連続でした。
復活の狼煙(のろし)が上がったのだろうか……。
なんてすぐ期待してしまうのですが、いやいや、あまり浮き足立たず、遠藤を見守ろう。
どんなに精神的にきついときでも、「一日一番」で淡々と努力を続けてきた遠藤の全力相撲を、これからも応援します!
来場所も楽しみだ!!
頑張れ遠藤ーー!!