↑平成26年(2014年)9月場所の番付表を入手しました!!
初・番付表
東前頭13枚目に昇進した新番付を指さす遠藤。師匠の追手風親方(元幕内大翔山)も会見に同席しました。http://t.co/DBCDQN5kpx #sumo pic.twitter.com/JgMB3x1d3e
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2013, 9月 2
↑番付表といえば、昇進した力士が会見を開く際に持っているのを見たことがあるくらいで、実物を目の当たりにするのは初めて。
↑大きさ(サイズ)は、メジャーで測ったところ「横57.8cm×縦44cm」とけっこう大きめ。新聞紙を半分に折ったよりも少し大きいくらいです。
じっくり見ると、「へえ~」と思う発見がありました。
四股名がフルネーム
まず、力士の四股名。「遠藤」であればただ「遠藤」と書かれているのかと思ったのですが、フルネームで「遠藤聖大」と書かれています。
『かつては「姓+名」までが四股名だった』(*1)とのことで、歴史ある書き方なんですね。「姓」だけよりも、より個性がはっきり出て良いなと思いました。(引用:*1wikipedia 四股名)
前頭より下でも前頭
↑また、「前頭」(まえがしら)より下位の力士でも「十両」「幕下」などではなくすべて「前頭」と冠されているのも発見でした。
(ただ、十両より下になると、「以下同じ」を意味する「同」という表記になってはいる。)
『相撲の番付』によると、『本来、「前頭」は、番付に載っている力士全て』を指したのだそうで、現代の番付表にもその伝統が生きているのですね。
行事さん手書き
この番付表、パソコンでこのようなフォントがあるのかと思うくらい字が整っているのですが、行司さんが筆で書いているのだそうです。
こんなに小さな文字を書くのは大変だろうと思ったら、元書きには番付表の四倍の大きさのケント紙を使っている(*2)そうで、なるほど納得。(参考:*2與之吉FAQ)
下位の力士は本当に字が細く小さくて、肉眼で読むのが大変なのですが、どんなに小さな字でも番付表に載るのは力士にとっては嬉しく、励みになるのだろうなと思いました。
相撲は、番付表というアイテム一つにも歴史がにじんでいて、奥が深いです。
どんなに時代が流れても、このような相撲の伝統が生き続けてくれたら良いなと思います。