2019年大相撲春場所!!
遠藤は今場所、西前頭筆頭という上位で臨んでいますが、四日目まで白星は無し。
初日の豪栄道戦で顔を張られたときに右目付近を負傷して、翌日にはその箇所が痛々しい青あざになっていました。
もしかして物の見え方にも影響があるのかもしれず、そのせいで思ったような動きができない……ということもあるのかなと心配していたのですが、ついに五日目!!↓
(画像出典:2019年3月14日放送 NHK総合1 大相撲春場所 五日目)↑栃煌山戦で初日が出ましたーー!!
マジカル相撲
しかしこの栃煌山戦。
見ていると、一体どこがどうなったのかわからないうちに、もみ合いも攻防戦もないままにパタッと栃煌山が倒れ、「あれっ?」という感じで終わるのです。
何が起きたのか……。
取り組みのスロー再生をよく見ると……。↓
(画像出典:2019年3月14日放送 NHK総合1 大相撲春場所 五日目 画像内円は筆者)↑立ち合いすぐ、遠藤は、右手で前廻しを取ることに成功しています。
(画像出典:2019年3月14日放送 NHK総合1 大相撲春場所 五日目 画像内矢印は筆者)↑その前廻しをつかんだまま、円を描くように右に移動しつつ、栃煌山の体を左にねじって……。
(画像出典:2019年3月14日放送 NHK総合1 大相撲春場所 五日目)↑倒す。
……う~ん。遠藤がたまに見せる、「今、どうやったの??」と言いたくなるようなマジカル相撲。
合気道的なんだよなあ……。
廻しさえ上手く取ることができれば、遠藤の相撲って本当に強いよなと思わされます。
解説が栃煌山の親方だった
それにしても、今回の取り組みで気まずかったのが、この日の正面解説が栃煌山の親方(春日野親方)だったということです。
(画像出典:2019年3月14日放送 NHK総合1 大相撲春場所 五日目)↑遠藤ファンからすれば、遠藤が勝って喜ばしい反面、春日野親方からすれば自分の部屋の弟子が目の前で負けたということですから、春日野親方の心中を思うと、なんとなく手放しで喜ぶのが申し訳ない気持ちになり……。
春日野親方はどんなコメントをするだろう。
遠藤を褒めるか、栃煌山を庇(かば)うか……。
と思っていたら、親方、
(栃煌山は)気合いが入ってないねえ。わあっと立ってねえ。
こんなのはもう本当に……何にもいいとこない。何も生まれてこないですよねえ。
と、非常に厳しい檄(げき)を栃煌山に飛ばしました……(笑)。
「何にもいいとこない」って……(笑)。
でも、聞いていてすがすがしい、愛あるムチだなと思いました。
頑張れ遠藤
この翌日(六日目)、遠藤は逸ノ城に敗れて、六日目までで「一勝五敗」という成績。
でも毎日、すごく気迫のこもった顔で土俵に上がっていて、闘志は伝わってきます!
日々、新たに生まれ変わる気持ちで、開き直って、一番一番、淡々と頑張ってほしいです。
明日は大関・栃ノ心戦。
遠藤がどんな相撲を見せてくれるか楽しみだ!
頑張れ遠藤!