2019年夏場所六日目!
遠藤はここまで一勝四敗と、全体的にはやや苦戦しながら今日の隠岐の海戦を迎えました。
怪我をした足の状態が日々違うということで、それが取り組みにも影響しているようでしたが、果たして今日はどうなるか……。
(画像出典:2019年5月17日放送 NHK総合1 大相撲夏場所六日目)↑祈るような気持ちで見ていたら、あ、あ、あれ?
何だ? 今、何があった? という感じで、もみ合っていたと思ったら、いつの間にか隠岐の海が土俵に倒れていました。
決まり手は「上手出し投げ」。
遠藤の得意技「下手ひねり」にも似た、見ていて目が点になる巧みな技です!
上手出し投げに至る道
一体、どこがどうなっていたのか? 取り組みをよく見直してみると……。↓
(画像出典:2019年5月17日放送 NHK総合1 大相撲夏場所六日目 画像内円と矢印は筆者)↑遠藤は、隠岐の海と組んで、もみ合う中で、右手で前廻しを取ることに成功。
(画像出典:2019年5月17日放送 NHK総合1 大相撲夏場所六日目 画像内円、数字、矢印は筆者)↑そして、その前廻しは離さないまま、
①腰を、向かって左に振り、
②同時に肘を張って
③隠岐の海の上手(うわて)を切る。
↑隠岐の海の上手が切れた次の瞬間に、つかんでいた前廻しを引いて倒す。
……ッカーー!! 相変わらずすごいなあ。遠藤の相撲を見ていると、「これが相撲ってもんなんだよなあ」と、相撲の醍醐味を味わっている気分に浸れます。
解説・親方陣絶賛
(画像出典:2019年5月17日放送 NHK総合1 大相撲夏場所六日目)↑今日の遠藤の相撲は、解説・親方陣も絶賛。
まず藤井アナウンサーが
切れ味抜群の上手出し投げでした。
と切り出せば、
今、遠藤が、がっぷり組んで上手(うわて)を切るっていうのは一番うまいんじゃないですかね。(略)ダントツにうまいと思いますね。
とコメント。
解説の舞の海さんも、
いやあ、しかし上手いですね。芸術的ですね。
と、「芸術的」発言。
錣山親方も、舞の海さんも、日頃、どちらかというと遠藤に厳しいというか、あまり褒めない印象があったので、そのお二人がここまで絶賛する今日の遠藤の相撲は本当に素晴らしかったんだなと、そんなすごい相撲を見せてくれた遠藤に感謝の気持ちがわきました。
今後も楽しみ
遠藤といえば、「相撲が上手い」「芸術的」「体が綺麗(相撲人形みたい)」「技が切れる」等など、もう、番付関係無しに、誰からも一目置かれる力士になっていますよね。
遠藤の相撲を当たり前のように見られるありがたさを噛みしめながら、今場所の残りも楽しみに見ていきたいと思います。
もしトランプ大統領が千秋楽に遠藤の取り組みも見るのであれば、“Endo is the most popular sumo wrestler.”(遠藤は一番人気の力士です)な~んて紹介してほしいなあ(笑)。