2024年春場所12日目！
↑前頭16枚目の遠藤。今場所は調子があまり良くなくて、ここまで2勝9敗という成績で来ていましたが、今日は琴勝峰にはたき込みで勝利！
ファンとしてはホッと一安心……といったところなのですが、やはり、来場所のことは気になってしまう。
幕内に留まることは難しいのかもしれない。そうなったとき、遠藤の心中はどんなものか……。
続けてほしい
もし幕内から落ちたとしても、そんなことで放り出す遠藤ではないと思うのです。
故郷が被災して、ふるさとの人々の思いをよりいっそう強く背負って土俵に立つ今、へこたれそうになっても折れずに淡々と頑張る姿を見せてくれるはずだと期待しています。
しかしながら、どこを引き際とするかは本当に力士によって違うので、遠藤が、何をどう決意するか、ちょっと心配でもあり……。
豪栄道からのエール
↑そんなとき！！ 豪栄道（武隈親方）からのエールがありました！！
実況・戸部アナウンサーの「武隈さんも苦しい場所、何度もご経験あるかと思いますが、遠藤も幕内に留まるには厳しい成績で、心中推し量るとどうでしょうか」という問いに対し、
まあ、まだまだね、頑張るという気持ちは本人もあるだろうし、もし今場所落ちたとしてもね、本来力を出せばすぐにまた幕内に戻って来られますから。
まだまだね、遠藤はすごく人気ある力士ですし、頑張ってほしいですよね。
というコメント！！
いやーー！！ いいわあ～豪栄道ーー！
思い出すよ、あなたが土俵にいた頃のことを。今でもありありと。
黒い廻しに、真っ黄色のタオル。ずっと大関で、遠藤とともに大相撲の一時代を飾った力士。
その豪栄道からの応援コメントは嬉しかった！！ そうだよね！！ またすぐに戻って来られるよね！！
遠藤の姿に励まされる
遠藤自身は、今場所、負け越しが決まった時点で
勝たないとね…。負け越しはいつも悔しい。精いっぱいやるだけ。落ち込んでも仕方ない
（引用：日刊スポーツ）
とコメントしていたとのこと。
落ち込んでも仕方ないと思ったということは、やっぱりちょっと落ち込む気持ちは出たということなんですね。
でも、そんな遠藤に、私は励まされました。
私も、生活していく中で、思ったようにはいかないことがある。そんなときは、気を取り直さなきゃと思いながらも少し落ち込むような気分になることもある。
でも、遠藤も、悔しい思いをしながらも頑張っているじゃないか。私も、やれるだけやってみよう。遠藤だって頑張っているのだから。
勝ちがすべてではない
そういう風に思えたときに、相撲って、勝つことだけがすべてじゃないんだなと改めて思わされました。
遠藤の見せてくれる相撲道には、勝ち負けを超えた魅力があります。
今後、遠藤が辿っていく道のりを、ファンとして注目し続け、応援し続けます。
きっと今、足腰のどこかに痛みが出ていて、思うように相撲が取れないのだろうけれど、その痛みが少しでも軽減するように祈ります。
頑張れ遠藤！！
追記：翌日、変化で勝利
上記取組の翌日、13日目、遠藤はVS玉鷲戦で立ち合い変化によって勝利しました（決まり手は「引き落とし」）。
これを見て、遠藤はたとえ幕内から落ちても辞める気などないのだとわかりました。
立ち合い変化など、本当は、遠藤だってやりたくないはずなのです。なのにやったということは、勝ちの数にこだわったということ。
今後も相撲を継続するならば、少しでも勝ちが多い方が来場所の番付にも少しでも有利となる（幕内に戻ってきやすくなる）ので、ちょっと不本意な手段を使ってでも白星を積み重ねたいところ。
つまり遠藤は、来場所とそれ以後のことも考えて、立ち合い変化をしてでも勝利をつかもうとしたのだろうと思うのです。
遠藤は続けてくれる気なんだ。
遠藤の、ギリギリの精神的葛藤を見た気がしました。
理想と、現実。目標に向けて、どうやって折り合いをつけていくか。人生って本当にそういうところ、難しいですよね。
でも、色々あっても、継続を目指してくれるのが、ファンとしては一番心強く感じる。
自分のために、ファンのために、能登の人たちのために、なんとか踏ん張ってほしい！ 頑張れ遠藤！！
