2021年大相撲夏場所。
今場所は照ノ富士の勢いがものすごく、13日目が終わった時点で一敗を守りトップ。
遠藤と貴景勝も三敗でついていっていましたが、もうこの勢いを止めるのは難しいんじゃないか……。
ですから、14日目の「遠藤VS照ノ富士」戦も、見たいような、見たくないような、遠藤に勝ってほしいけれど、それが叶わなかった場合に自分がどんな気持ちになるか想像すると見るのが怖いような、複雑な思いでした。
どっちが勝ったの??
しかし、こわごわながらも、いざ取り組みを見てみたら、かなりの大熱戦&大接戦!!↓
(画像出典:2021年5月22日放送 NHK総合1 大相撲夏場所14日目)↑ほぼ同時に土俵外へ!!
コロナ禍ですっかり静かになってしまっていた客席が、コロナ前の頃のようにワーッと歓声でいっぱいになりました。
軍配は照ノ富士。でも今の、微妙じゃない? 物言い! 物言い!!
(画像出典:2021年5月22日放送 NHK総合1 大相撲夏場所14日目 画像内円と矢印は筆者)↑とヤキモキしていたら物言いの手が挙がった!! あれは若の里だーー!!(現:西岩親方)
若の里と遠藤の縁
2015年、若の里が現役引退する直前の青森巡業で、最後に「番外取組」した相手が遠藤でした。
「最後の相手が遠藤で良かった」(*1)という若の里の言葉が、本当に印象的で忘れられません。(引用*1:日刊スポーツ)
そんな! 遠藤と良い縁のある若の里が!! 物言いの手を挙げてくれたのがなんだか嬉しい!!
照ノ富士が先に肘をついている
(画像出典:2021年5月22日放送 NHK総合1 大相撲夏場所14日目 画像内円と矢印は筆者)↑取り組みのスロー再生が流れてそれをよく見ると、どう見ても、照ノ富士の肘(ひじ)が先に土俵外に着いている。
これは遠藤の勝ちでしょ!!
と思いましたが、実況担当のアナウンサーは
照ノ富士の肘、たたみながらですね、着いてるんですけれども、遠藤の体(たい)も裏返ってますね。
と、解釈によっては遠藤が負けになるとでも言いたげな様子。
確かに、遠藤の体は裏返っているかもしれないけれど、これだけ明らかに土俵外に先に手を着いていたら、そっちが負けでしょうよ。
遠藤の勝ち!!
そして協議が終了し、出された結論は「軍配差し違えで遠藤の勝ち」。
わーーーっ!! やったーー!!
なんと遠藤が11勝目を収め、千秋楽の優勝戦線に残ってしまった!!
ここまで遠藤が優勝争いに最後まで絡むの、初めてじゃないか??
ウオーー!! 最後の最後で俄然盛り上がって参りました!!
(画像出典:2021年5月22日放送 NHK総合1 大相撲夏場所14日目)↑自分が勝ったと聞いて、「ヒュ~ヒュ~♪」と口笛でも吹きそうな雰囲気の遠藤。
(画像出典:2021年5月22日放送 NHK総合1 大相撲夏場所14日目)↑土俵下で取り組みの一部始終を見ていた貴景勝がなぜかものすごく仏頂面をしているのが気になりました(笑)(母によると、貴景勝はいつもこんな表情だとのことなのですが……)
千秋楽で優勝争い!
千秋楽、遠藤は正代と、貴景勝は照ノ富士と対戦します。
照ノ富士が勝てば照ノ富士が優勝。
しかし照ノ富士が負けて、なおかつ遠藤が勝っていれば、三敗で並んだ三人による巴(ともえ)戦になります。
いやーーーっ!! 遠藤優勝のチャンスが急にやってきた!! 私としてはぜひ巴戦になってほしい!!
もう、運を天に任せるしかないけれど……ああ~明日の相撲は見るのが緊張するわ~~。
遠藤のからだの柔らかさ
(画像出典:2021年5月22日放送 NHK総合1 大相撲夏場所14日目)↑それにしても、今日の取り組みでは、この遠藤の体(股関節)の柔らかさに目を瞠(みは)りました。
遠藤は日頃からベターーーッと180度の開脚前屈(股割り)をしているわけですが、ああいう鍛錬が、こういう土俵際のせめぎ合いで生きてくるわけなんですね。
日々の地味な努力が、いざというときに我が身を助けるんですね。
千秋楽、どうなるかわからないけれど、とにかく頑張れ!! 頑張って勝ってくれ!!
頑張れ遠藤ーー!!
追記:結局照ノ富士が優勝
千秋楽、ドキドキしながら見ていたのですが、結びの前の一番で、遠藤は正代に敗れてしまいました!!(ガクッ)
貴景勝は照ノ富士との優勝決定戦まで行ってくれましたが、最後に勝ったのは照ノ富士。
そうか~。やっぱり照ノ富士の勢いが、今場所は皆より上回っていたようです。
なんとか、稀勢の里に続く、日本人横綱が出てほしいのですが……来場所以降に超・期待します!!
遠藤もまた優勝争いに絡めたらいいな!!