【大相撲】朝乃山が初優勝！！ Sugeeeeーー！！～勝ってもやもやする優しい力士【2019.5夏場所】

2019年夏場所。

今場所は、千秋楽にトランプ大統領が観戦に訪れて、しかも優勝力士に「米国大統領杯」を贈呈するとのことで、それだったらぜひ、「国技・大相撲の代表者」として、日本人力士に優勝してほしいなあと思っていました。

貴景勝が休場

当初は、貴景勝の調子が良く、貴景勝にその望みを託していました。

しかしその貴景勝は序盤で負傷して休場。

そこで白星を伸ばしてきたのは鶴竜と栃ノ心。

うーん。このまま行けば優勝は鶴竜か栃ノ心か？　どちらにしろ外国人……。う～ん、でもまあ、そうなったらそうなったで仕方ないか。

……と思っていたら、後半戦でにわかに優勝候補として浮上してきたのが朝乃山でした！！

＜場所入り＞
朝乃山。#sumo #相撲 pic.twitter.com/P9NMYEeDY1
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2019年5月23日

↑富山県出身の25歳。

今場所の番付は西前頭八枚目で、そんな、ある意味下位から優勝候補が出てくるとは思っていなかったので意表を突かれましたが、いい！　いいぞ！！　朝乃山頑張れ！！

富山県出身というのも、いかにも日本っぽくていいじゃないか！！　優勝して、トランプ大統領に大和魂を見せてやってくれーーー！！

朝乃山が12勝目！！

そして始まった今日の取り組み！　朝乃山の相手は大関・豪栄道。

（画像出典：2019年5月25日放送　NHK総合1　大相撲夏場所十四日目）

↑朝乃山は神妙な面持ち。

そして……。

（画像出典：2019年5月25日放送　NHK総合1　大相撲夏場所十四日目）

↑積極的な相撲で、豪栄道に勝利！！

これで12勝目！！

次の一番で鶴竜が負ければ優勝が決まります。

朝乃山が優勝！

どうなるか……と思って結びの一番「鶴竜VS栃ノ心」戦を見ていたら……。↓

（画像出典：2019年5月25日放送　NHK総合1　大相撲夏場所十四日目　画像内文字は筆者）

↑なんと！！　栃ノ心が立ち合い変化をして、あっさり勝利！！

これで朝乃山の優勝が決まりました！！　うおおぉぉぉSugeeeeeーーー！！

良かった

（画像出典：2019年5月25日放送　NHK総合1　大相撲夏場所十四日目）

↑取り組み後、優勝インタビューに応じる朝乃山。

富山県出身力士が優勝するのは103年ぶり、三役経験のない力士の優勝は58年ぶりと、色々と大快挙です。

本人は

優勝すると思ってなかったんでびっくりです。初優勝に満足せず来場所も頑張ります。

と、いたって謙虚。

「朝乃山」＝「朝の山」なんて、なんとなく山間（やまあい）から太陽が昇る様を思い起こさせて、日本らしくて縁起が良いし、いや～、良い力士が優勝してくれて良かった！　と、私は手放しで喜んでいたのですが、朝乃山本人はちょっと様子が違うようで……。

前日の取り組みにもやもや

というのも前日、栃ノ心との取り組みで、軍配は栃ノ心に上がったのですが、物言いがついて、朝乃山が土俵外に手を着く直前に栃ノ心の踵（かかと）が俵を踏み越していたとの結論で軍配差し違えで朝乃山が逆転勝利していたのです。

それを、朝乃山は「納得いっていない」「もやもやしたものが残っている」（*1）と語っているとのことで、どうも、素直には喜べない心境にあるようなのです。（参考*1：jiji.com）

いやあ……負けた方がもやもやするならまだしも、勝った方がもやもやしてるってどういうことよ？？（苦笑）

（インターネット上で）微妙な判定での白星に辛辣な言葉も目にして「一生記憶に残ると思う」。それが、表情が今ひとつ晴れない一因だった。（引用：毎日新聞）

とも報じられており、「気にすることないのに！！」と思いました。

胸を張ってほしい

その審判について、「栃ノ心の踵は出ていなかったのではないか？」「誤審では」と一部のネット世論が紛糾していたのは私も知っていますが、取り組みのビデオスロー再生を見たときに、確かに栃ノ心の踵はわずかに浮いているようにも見えますが、「100％浮いているのか」と言われれば首をひねってしまう感じでもあるのです。

カメラに映っていない、踵の真下で、磁石に砂鉄がくっつくように、ほんのわずか、砂がついていた可能性はあるかもしれない……と思えるくらいの微妙さではありました。

そういうときは、最終的に、勝負審判の親方の「目」で決めるというのも、機械的でなくて、職人技のような、大相撲らしい情緒があって良いんじゃないかと私は思っているし、勝ちと決まったなら勝ちなのだから、朝乃山は堂々と胸を張るべきだと思います。