2017年初場所。千秋楽を待たずして稀勢の里の初優勝が決まりました。↓
翌日の千秋楽。勝っても負けても横綱に……という空気感が強い中、稀勢の里はどっしりとした相撲で見事に勝利!
実に晴れ晴れと、天皇賜杯を抱くことになりました!!↓
(画像出典:2017年1月22日放送 NHK総合1 大相撲九州場所千秋楽)
↑見よ! この勇姿! この、天皇賜杯を抱く稀勢の里を、どれだけ見たいと思っていたか……。それが実現されたなんて夢のようだっ!!
(画像出典:2017年1月22日放送 NHK総合1 大相撲九州場所千秋楽)
↑日の丸に向かって君が代を歌う稀勢の里も良かった! 口をはっきりと開け、堂々たる歌いっぷりでした。
横綱
そこからの流れはあっという間。
千秋楽(1月22日)の翌日(23日)に「横綱審議委員会」が稀勢の里を横綱に推薦することを決め、その翌々日(25日)、「日本相撲協会理事会」で稀勢の里の横綱昇進が正式決定。
そのまた翌日(26日)に綱打ちが行われて稀勢の里が土俵入りで締める綱が作られ、さらに翌日の今日(27日)、72代横綱・稀勢の里の奉納土俵入りが明治神宮で開催されました。
……稀勢の里の優勝が決まってからまだ一週間も経っていないよ? それなのにもう横綱で奉納土俵入りってすごすぎる。(笑)
状況が一瞬で激変
ほんのついこの間まで稀勢の里は「優勝にあと一歩及ばない大関」で、そのまま終わってしまうのか、横綱になれるときは来るのか……と相撲ファンの心をやきもきさせる存在だったのに、こんなにパッと、状況って切り替わるんですね。
人生は、変わるときは思った以上にあっという間に変わると聞いたことがありますが、本当にその通りだなと思いました。
(画像出典:2017年1月26日放送 NHK総合1 NHKニュース7)
↑それにしてもこの、純白の綱を締めて土俵入りの練習をする稀勢の里から漂う晴れがましさには、心底ジーンとした喜びを感じました。
たとえて言うなら、白無垢をまとった花嫁の新たな門出を祝う親族のような気分です。
自分が想像していた以上に稀勢の里の横綱昇進は私にとって嬉しいことなんだなと改めて思いました。
奉納土俵入り
そして!! 今日の奉納土俵入り!!↓
(画像出典:2017年1月27日放送 NHK総合1 NHKニュースウォッチ9)
↑この姿を!! 本当に見られる日が来るとは!!(涙)
下半身がビクともしない、横綱としての強さを感じさせる土俵入りでした。
露払いの「松鳳山」、太刀持ちの「髙安」ともにちょっと肌の色が浅黒いため、色白の稀勢の里とのコントラストが良かったです(露払い、太刀持ちともに地黒の力士というのは偶然とはいえなんだかすごいです)。
たくましい
しかし私は心配していました。この、1月の寒空の下。外で土俵入りって、大丈夫なのだろうか?
東京だからそりゃ北海道(私の在住地)よりは暖かいだろうけれど、それでもだいぶ寒いだろう。
いくら力士の体が強いからといっても人間なのだから、鼻水ぐずぐずになったりくしゃみが止まらなくなったりしないだろうか。
そんなことが土俵入り最中に起きては大変だ。無事に過ぎると良いのだが……。
と思いながら見ていたのですが、そんなの、全然平気のようでしたね。
真冬に、屋外で、裸足&裸に綱だけ締めた姿で四股を踏むというたくましさが本当に頼もしく見えました。
力士の、そういうところが好きなんですよね。全然華奢(きゃしゃ)じゃなくて。見た目だけじゃなく、行動も振る舞いも「強い」ところに憧れます(本当は寒いのかもしれないけれど、そういうのを顔に出さないところがいい)。
横綱・稀勢の里
稀勢の里には、ただ「横綱になってほしい」という気持ちだけが強かったので、私の中で今回の奉納土俵入りが華々しいフィナーレで、ホッとして、バンザイバンザイで、そのあと「どんな横綱になってほしい」などというのはちょっとまだ考えられません。
もう、現時点で満足してしまっています(笑)。今後、稀勢の里に「第72代横綱」という肩書きがつくようになっただけで本当にめでたいと思います。
でも現実問題としてはそうも言っていられないんですよね。ここからが本当の厳しい道の始まりなのかもしれない。
けれど、稀勢の里は今までが十分に厳しい道のりだったのだから、これからだって大丈夫だと思っています。
怪我だけは無いように、稀勢の里の力が十分に発揮し続けられるように、それだけ願いたいと思います。
本当に良かった! おめでとう稀勢の里! 頑張れ稀勢の里!