(画像出典:2015年11月21日放送 NHK総合1 大相撲九州場所14日目)
2015年11月20日、日本相撲協会の北の湖(きたのうみ)理事長が逝去されました。
大相撲の伝統を守り抜こうとする気概にあふれた方で、この人がいる限りは大丈夫と思えていたので、亡くなったと伺いとても寂しいです。
優しくて力持ち
北の湖理事長の人柄を讃える記事を多く見ましたが、その中でも私が胸を打たれたエピソードはこちら。北の湖理事長の小学校時代の同級生からの証言です。
体をぶつけ合うたぐいの遊びでは、絶対に本気を出さなかった。彼の周りにはいつも体の小さな子が寄り添っていた。(引用:日刊スポーツ)
小学校六年生のとき、すでに身長167cm、体重80㎏。そしてスポーツ万能(*1)。そんな北の湖の周りに体の小さな子が寄り添っていたのは、北の湖がそういう弱い子をいつも守っていた証拠なのでしょう。(参考*1:wikipedia)
まさに力士の理想。「優しくて力持ち」を子供の頃から体現していた人だったんだなあと思います。
重機のような相撲
(画像出典:2015年11月21日放送 NHK総合1 大相撲九州場所14日目)
↑21歳2ヶ月での横綱昇進は史上最年少記録。
(画像出典:2015年11月21日放送 NHK総合1 大相撲九州場所14日目 画像内文字は筆者)
↑当時の取り組みが紹介されていたので見ましたが、下半身がどっしりしていて前に出る力が強く、まるでブルドーザー。
重機は化粧まわしのモチーフとして好まれるものですが、本当に重機のような相撲だと思ったのは北の湖が初めてです。
北海道の横綱
ご病気で体調が優れないことは存じていましたが、無理をなさらなければこれから先も長くご活躍くださるはずと信じていたので、訃報に接し、残念な気持ちでいっぱいです。
また一人、北海道の大横綱が去ってしまいました。
しかし、北の湖理事長の思いを継いだ多くの人々が、これからも相撲界を守り、盛り立てていってくれるだろうと思います。
北の湖理事長が生前、弟子の大露羅(オーロラ)に残した言葉を私も心に刻みたいです。『強くならなくても人間は頑張るのが当たり前、人間誰でも頑張るのが一番』(引用:yahooニュース)
人間は頑張るのが当たり前、頑張るのが一番。「たとえ強くならなくても」……この言葉に、北の湖理事長の心の強さと本当の優しさがにじんでいます。
最後まで大相撲に身を捧げ、粉骨砕身して頑張り抜いてくださったことに感謝します。
北の怪童……永遠なれ!!