<千秋楽の様子>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) August 2, 2020
殊勲賞・技能賞を受賞した照ノ富士。#sumo #相撲 #七月場所 #7月場所 #照ノ富士 pic.twitter.com/AU7xnnDVmy
2020年大相撲7月場所。
誰が優勝するのかと思って見ていたら、なんとなんと照ノ富士が! 大復活の優勝を遂げました!
老舗の力士
照ノ富士といえば、私にとっては老舗の力士。
私が、大相撲を本格的に観戦するようになった2014年から、照ノ富士は幕内常連で、力強い圧倒的な相撲でぐわーーーっと番付を駆け上がって大関に君臨。
本当に、横綱になるのも時間の問題。そう思える力士でした。
稀勢の里との優勝決定戦(2017年3月場所)も、非常に印象に残っています。
けれど、怪我の影響でそこからみるみるうちに転落。
2018年には幕内から消えて、その後、ずっと幕内で姿を見かけることはありませんでした。
力士の引退が続く
照ノ富士を見かけなくなって以降、2019年に入ってから特に、幕内常連の他の老舗力士の引退が続きました。
稀勢の里に始まり、嘉風、豪風、安美錦、荒鷲、豪栄道、豊ノ島、今場所は栃煌山まで……。
私は、私自身が大相撲初心者だった2015年~2016年あたりに幕内で活躍していた力士に特に思い入れがあり、親しみを覚えているので、それらの力士が引退するたびに、櫛の歯が一本ずつ欠けていくようで、寂しかったです。
新しい力士がどんどん上がってきて、幕内なのに顔を見ても四股名がわからない力士もいて、ああ、力士の世代交代が進んでいる、そのうち老舗力士がほとんどいなくなり、私にとっての新顔ばかりになっていくのだろう……と、「推しの引退が続くアイドルグループのファン」のような心境になっていました。
照ノ富士の復活
そんなときに思いがけず再入幕を果たしてくれたのが照ノ富士でした。
膝と肘にガチガチに固定具をつけた姿ではありましたが、雰囲気は往時のまま。
番付が落ちている間、たまに報道される写真を見ると、すっかり顔つき・体つきが変わってしまっていて、ここから這い上がってくるのは容易ではないのだろうなと感じていただけに、よくここまで戻ってきたなと驚き、良かったなと思いました。
そして、幕内メンバーに老舗力士が一人加わったことを、何か心強く感じました。
新旧大関
そんな中で、今場所実現した、新旧大関の対決。
「今」の大相撲の顔とも言える新大関・朝乃山に老舗力士の元大関・照ノ富士が向かい合った姿に、「老舗力士・未だ健在なり」というような風格を感じ、「私の大相撲もまだ終わっちゃいない!」と、ちょっと嬉しかったです。
長く続けてほしい
「幕内優勝経験者が幕下以下転落後に優勝するのは初めて」(*1)なのだそうで、本当に、どん底に近い場所からよく頑張ったなと思います。(引用*1:2020年8月3日北海道新聞 朝刊 P.8)
一度怪我をして実力を損ねてもここまで上がってこられるんだという事実は、他の怪我した力士の励みにもなったと思います(怪我した力士を応援しているファンにとっても。遠藤を応援している私の励みにもなりました)。
照ノ富士を見ていると、膝に大きな装具をつけながらも最後まで頑張った安美錦が思い出されます。
今後も怪我を抱えながらの相撲になると思いますが、老舗力士の一人として、これからも、なるべく長く土俵に立っていてほしいです。
大相撲応援者として、その姿を見守りたいと思います。