2022年大相撲春場所。
今場所終盤の一番の見どころといえばズバリ!! 髙安が優勝できるかどうか!!
でした。
髙安が優勝?
髙安は今場所、途中から単独トップに立ちました。
そしてそのまま好調を維持。
いつにも増して気迫も十分だし、このままいけば優勝できるのでは……?? と色めきだちました。
期待の老舗力士
髙安といえば、私が大相撲を見始めた2013年頃にはもう幕内上位常連だった老舗力士。
(画像出典:2022年3月27日放送 NHK総合1 大相撲春場所千秋楽)↑普段はクマのぬいぐるみのように優しげな面差しなのに、ひとたび土俵に上がって取り組みが始まると凄まじい憤怒の表情になって、その闘志あふれる一生懸命な姿が良いなと思ってきました。
2014年には、期待の若手ホープとして当ブログでも取り上げました。↓
髙安が優勝したら良いなと思っていた
そんな髙安。
一度は大関にまで上り詰め、あと一歩、もう少しで兄弟子・稀勢の里と同じ横綱に……!! というところまで行ったのに、惜しくも大関陥落。
それでも関脇、小結、幕内上位でずっと頑張っていますが、このへんで一度くらい優勝させてあげたい!!
髙安もすでに32歳。今後もチャンスはあるだろうけれど、このチャンスを、できればつかんでほしい……!
稀勢の里も応援
(画像出典:2022年3月26日放送 NHK総合1 大相撲春場所十四日目)↑14日目の正面解説は、田子ノ浦部屋時代に髙安の兄弟子だった稀勢の里(二所ノ関親方)。
アナウンサーから「
いや、見る方っていうのはこんなに辛いとは思わなかったですね。ですからここ一週間ね、もう心臓が痛いですよ、もう。
と、髙安が優勝することを祈ってハラハラしている様子を明かしていました。
十日目まで全勝で来ていた髙安が十一日目に若隆景に敗れたときも、ツイッターで髙安にエールを送っていました。↓
私が初優勝した際、九日目に琴奨菊に完敗しました。
— 【公式】二所ノ関部屋 (@nishonosekibeya) March 23, 2022
その一番で私は目覚めました。あの一番がなければ、あの時の優勝はなかったかもしれません。
高安あと四日!#二所ノ関部屋 #稀勢の里 #高安 #sumo #大相撲 #大相撲春場所 #三月場所
現役時代の稀勢の里と髙安の関係は当時から私も見ていて、稀勢の里としても「次は髙安の番だ」と思っているだろうし、髙安もそのつもりで頑張っているはずなのはわかっていたので、なおさら、髙安が優勝したら良いのにと思いました。
十四日目から連敗
しかし……!!
やっぱり気負いが出てしまったのでしょうか。
髙安は十四日目、千秋楽と連敗して、新進気鋭・若隆景との優勝決定戦にもつれ込んでしまったのでした。
(画像出典:2022年3月26日放送 NHK総合1 大相撲春場所十四日目)↑若隆景は、「わりと最近見かけるようになった、四股名が特徴的な、顔立ちが整った力士」という印象で、まだあまり相撲に注目するところまで行っていなかったのですが、取り組みを確認すると、足腰のしっかりした、なかなか良い相撲を取る力士なんですよね。
若隆景がすごかった
そして、優勝決定戦。
(画像出典:2022年3月26日放送 NHK総合1 大相撲春場所十四日目)↑土俵際に追い込まれて、一瞬グッと右膝が落ちかけた若隆景でしたが、そこから驚異のバネで土俵際に残り、髙安の廻しを右手でつかんで引っ張り、上手出し投げで勝利!!
……この、若隆景の右膝が内側にグッと入るシーン、見ていて、今ので怪我してないの?? とビックリしました(リプレイ検証で、アナウンサーの太田さんも思わず「ウォッ!!」と声を上げていました(笑))。
普通だったら、膝があんな風に曲がったら、前十字靱帯損傷とか、そんな怪我につながってもおかしくないと思えます。それが、無傷なの??
……土俵際で残した足首も柔らかそうだし、関節の柔軟性が高いのかもしれない。
……それって天性のものだよね。すごすぎ~!
若隆景優勝はめでたいが、髙安が可哀想
というわけで、優勝は、新関脇の若隆景がさらっていくこととなりました。
若隆景は福島県出身で、ふるさとの人々の励みにもなるし、正統派な取り口で好感が持てるし、181㎝とそこまで大柄ではないのに強いのがすごいし、この力士が優勝するのも良いことだ、めでたいことだと思いました。
ただ、髙安が優勝をつかめなかったことは、やっぱり残念というか、可哀想だなと思いました。
髙安の心が折れていないか、それが心配でした。
髙安の前向きインタビュー
しかしその後、髙安の敢闘賞受賞のインタビューを聞いて、きっと大丈夫だと思えました。↓
(画像出典:NHK SPORTS 大相撲春場所千秋楽 敢闘賞受賞 高安インタビュー)もう全部出し尽くしてこういう結果なんで受け止めます。持てる力を全部出して負けましたので悔いはないです。
やはりもう一回稽古に精進して、まだまだ力足らずですから体を鍛えてもう一回挑戦します。
来場所以降もまた場所を盛り上げられるように千秋楽まで優勝争いに加わりたいです。
「もう一回挑戦します。」この言葉を聞いて、きっとまた髙安は奮起してくれると希望を持てました。
稀勢の里も、髙安に激励の言葉を送っています。↓
大丈夫
— 【公式】二所ノ関部屋 (@nishonosekibeya) March 27, 2022
ステップアップしてる。
胸張って!また明日から。
また、明日から。良い言葉ですよね。
髙安は、強い力士であることは間違いないと思います。
髙安なりに頑張れるところまで頑張り抜いて、またチャンスを作ってほしいです。
いつか髙安が天皇賜杯を抱く日が来るのを祈っています!!
頑張れ髙安!