2018年春場所も終盤戦、12日目を迎えました。
(画像出典:2018年3月22日放送 NHK総合1 大相撲春場所十二日目)
↑遠藤の今日の対戦相手は、今場所、鶴竜と優勝争いを繰り広げている魁聖です!
絶好調から始まった
遠藤は、新三役昇進がかかる今場所、絶好調の滑り出し。
すごく強い、勢いのある相撲で、この調子でいけば勝ち越し間違いなし!! という雰囲気でしたが、そう言って騒いでしまうと幸運が逃げてしまいそうなので黙って見守っていたところ、五日目から七日目にかけて三連敗。
でも、負けたとは言ってもポロッとすぐに土俵を割ってしまうようなイヤな負け方ではなく、あと一歩という感じのする、希望のある負け方。
やっぱり今場所は良い感じだと思っていたら、星も持ち直して、昨日(十一日目)までで六勝五敗。
あと二勝で勝ち越し! というところでの魁聖戦です。
VS魁聖
(画像出典:2018年3月22日放送 NHK総合1 大相撲春場所十二日目)
魁聖戦と言えば、昨年の九州場所での「下手ひねり」による勝利が記憶に新しいです。↓
過去の対戦成績も「6対4」で遠藤に分があり、決して不利な相手ではない。
けれど今場所の魁聖は十勝一敗と波に乗っていますし、直近の取り組み(先場所)では魁聖が勝っていることから、苦戦することも考えられます。
魁聖は、身長194センチ、体重205キロという意外な巨漢。この大きく重たい魁聖にどう立ち向かっていくか……。
と思っていたら、遠藤が繰り出したのは予想外の相撲でした。
かわす相撲
(画像出典:2018年3月22日放送 NHK総合1 大相撲春場所十二日目)
↑まず立ち合いは力強くガツンと当たります。
(画像出典:2018年3月22日放送 NHK総合1 大相撲春場所十二日目 画像内矢印は筆者)
↑しかしその後、遠藤は身をかわし、魁聖を手前に引っ張り込むような動きを見せます。
(画像出典:2018年3月22日放送 NHK総合1 大相撲春場所十二日目 画像内矢印は筆者)
↑勢い余って俵に近づく魁聖をさらに後ろ手で押しやる。
(画像出典:2018年3月22日放送 NHK総合1 大相撲春場所十二日目)
↑踏みとどまった魁聖に、もう一度ガツンと当たる。
(画像出典:2018年3月22日放送 NHK総合1 大相撲春場所十二日目 画像内矢印は筆者)
↑しかし組むことはせず、タイミングを見てサッと土俵に沿って身をかわします。再び勢い余って前に突進する魁聖。
(画像出典:2018年3月22日放送 NHK総合1 大相撲春場所十二日目)
↑今度はこらえきれず、そのまま土俵外に出てしまいました。
初めて見る相撲
この相撲を見て、遠藤の相撲としてはすごく珍しいと思いました。
まるで旭大星のような、というか、こういう、「当たって、いなす(かわす)相撲」って、遠藤が取っているのを見るのは私としては初めてのような気分でした(忘れているだけで過去にもあるかもしれませんが)。
重たい魁聖相手にどのような相撲を取るか考えて、編み出した作戦なんじゃないかと思いました。
遠藤は「組む」相撲が得意ではありますが、膝や足首が本調子ではない以上、魁聖の馬力で土俵際まで持って行かれたらこらえきれません。
だから、組まずにいなす作戦を取ったのではないか。
だとしたら、その作戦がハマッて、嬉しかっただろうなあ。
納得のうなずき
遠藤の取り組み後の様子がアナウンサーによって報じられましたが、
言葉は聞けないんですが、何度もうなずいていました
とのことで、やっぱり遠藤としても、「よしよし、考えていたとおりうまくいった」という手応えを感じていたんじゃないかと思いました。
(以上のことはまったくの推論で、真実は全然違うかもしれません。汗)
あと一勝
これで、七勝五敗となった遠藤。
あと一勝で勝ち越し。そうなると、新三役昇進の可能性がかなり濃厚になってくるわけですが、明日、その勝ち越しの一勝がかかる相手は千代丸です。
千代丸……(笑)。
VS千代丸戦といえば、思い出すのは、2016年の、電車ごっこのようなコミカルな取り組み。↓
↑逃げる千代丸、追う遠藤……というやつです(笑)。
遠藤の新三役昇進がかかった大一番の相手が千代丸というのも、何か縁を感じます。
千代丸も今場所は調子が良いですから、強敵です。
一体どんな取り組みになるのか……。
とにかく! 応援してます。頑張れ遠藤!