2016年春場所も最終盤。13日目の今日、正代は勝ち越しをかけて里山との対戦です。
里山は、小柄な体格を生かして素早く相手のふところに潜り込み、低い姿勢で相撲を取るのがうまい力士。
正代とはどんな取り組みになるのか……。注目して見ていたら……。↓
(画像出典:2016年3月25日放送 NHKBS1 大相撲春場所13日目 画像内文字は筆者)
↑立ち合いすぐ、やっぱり低い姿勢になって正代の胸元に頭を突っ込むような形になりました。
アニメの松太郎
すると正代、おもむろに里山の後ろ廻しを掴みました。↓
(画像出典:2016年3月25日放送 NHKBS1 大相撲春場所13日目 画像内円は筆者)
↑これを見て私はびっくり。この、「後ろ廻しを、相手の肩と背中の上から腕を伸ばして掴む」という体勢、以前、相撲アニメ(暴れん坊力士松太郎)で見たことがあって、うわ~、こんなのありえないよと思っていたのです。↓
(画像出典:2014年7月13日放送 HTB1 暴れん坊力士!! 松太郎)
↑これ!!(『アニメ「暴れん坊力士! 松太郎」で「近藤」敗れる…遠藤に似たキャラなだけに胸が痛む』より)
相手の背中越しに後ろ廻しを掴むって、どれだけ腕が長いんだよ……相手もそんなに頭を下げるわけないし、体勢に無理がある……と思っていたのです。
それを!! 正代が、現実世界でやっている!!↓
(画像出典:2016年3月25日放送 NHKBS1 大相撲春場所13日目 画像内円は筆者)
↑松太郎かよ!! と言いたくなりました。
(画像出典:2016年3月25日放送 NHKBS1 大相撲春場所13日目 画像内円は筆者)
↑その後、アニメの松太郎は相手の後ろ廻しを掴んだまま持ち上げてそのまま土俵外へ放り投げたのですが、正代も、一瞬、里山をつり上げました。
(画像出典:2016年3月25日放送 NHKBS1 大相撲春場所13日目 画像内円は筆者)
↑そして後ろ廻しは離さないまま寄り切りで勝利。
見事、今場所での勝ち越しを決めたわけですが……いや~、怪力っぷりといい、正代に松太郎の片鱗を見ることになるとは思っていませんでした。
爪を隠す?
これで、入門以来、12場所連続での勝ち越しだという正代。
アナウンサーに『いや~力があります正代。稽古場は決して、ああ強いなという感じではないんですけれども正代は』と言われ、相変わらず「能ある鷹は爪を隠す」状態を発揮しているようです。
また、本人は幕内での2場所連続勝ち越しについて『疲れました。張り詰めていたものがなくなる脱力感がある。』(*1)と語っているそうで……(笑)。(引用*1:毎日新聞)
でも、「脱力感がある」などと言っておきながら、相撲は強いというのが今までの正代のパターンで、それが正代の魅力なわけですから、今場所も、疲れたと言いながらもきっちり勝つところをぜひ見たいです。
脱力感があると言って、本当に脱力して、残り二日間を簡単に負けたら、それは単なる「やる気のない人」じゃないですか。
正代の本心を、相撲で見させてもらおうと思います。
期待してるよ! 頑張れ正代!